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逆三角関数の微分 [微積分]

sannkaku5.JPGの微分を求めます。(arcsinxの微分)

arcsin x.jpg

図 y=arcsin x

 

元の関数y=sinxの微分は知っている。 

ですから公式、逆関数の微分

gyakusannkaku2.JPG

を使います。(証明は教科書等で確認しよう)

 sannkaku4.JPG

だから、

gyakusannkaku3.JPG

 ここでcos yについてわかりやすいよう図形的にみてみましょう。

つまりy=arcsin xにおいてcos yを求めます。

gyakusannkaku1.JPG

図形はこの通りですね。

yの値域からy≧0に注意して。(グラフを見れば傾きが常に正なのでここからも明らか)

三平方の定理から(もしくは図を使わずにsin^2 θ + cos^2 θ =1から求めてもよい)

gyakusannkaku4.JPG

ゆえに

gyakusannkaku5.JPG

以上から、

gyakusannkaku6.JPG

 

cos^-1(x)も同様に

cos^-1.JPG

これより、

gyakusannkaku7JPG.JPG

なので

gyakusannkaku8JPG.JPG

定数(constant)をとります。x=0を代入してもとめると、重要性質

gyakusannkaku9.JPG

が得られます。次はタンジェント。

y=tan^-1(x) とすると、その微分は、

gyakusannkaku10.JPG

微分はこれですべて終了。


今度は逆正弦関数と逆正接関数の関係

gyakusannkaku4.JPG

式で求めてもいいですが上の図から

gyakusannkaku11.JPG


これで「体積を求める」の解法③の準備が整いました。

 

 

 


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逆三角関数 [微積分]

高校ではいろいろな関数を学びました。

指数関数、分数関数などなど。

 

そして数Ⅲでは逆関数を学び、対数関数が指数関数の逆関数であることや

定義域や値域の問題にも触れました。

 

しかし三角関数の逆関数はどうでしょう?

そうです!多項式の関数や指数関数の逆関数は学んだのに

三角関数の逆関数だけ教科書には載っていません。

 

今まで数学の入試問題をたくさん解いてきましたが

逆三角関数で解いたら楽になのになぁ、と

思う問題が少なからずありました。

 積分計算が簡単になったり積分できる関数が

飛躍的に増えるのになんで学校で習わないんだ?

とか今では思います。

 

そんなに難しいことではないです。

僕が自力で逆三角関数を考え微分や積分ができたぐらいです。

 

有理関数の積分が統一的に理解できます。 

 

このように逆三角関数を学ぶメリットは大です。

 

 

さて、逆三角関数の重要性がわかってもらえたところ(?)で

高校数学の知識から三角関数の逆関数に

ついて考えていきたいと思います。

 

三角関数の逆関数を「逆三角関数」といいます。

あらわし方は

sannkaku5.JPG

と書きます

 

三角関数の意味について復習してみます。 

図形的な三角関数の定義では 

三角関数は角度が与えられたら直角三角形の

二辺の比の値が確定します。

つまり

角度→辺の比

 

それでは逆関数の場合はどうでしょう。

逆関数の定義からわかるように「逆」なのですから

辺の比→角度

になります。

 

これが逆三角関数のイメージです。

ではきちんと数学的に逆三角関数を定義していきますよー。

 

 

下の「続きを読む ~数学的に逆三角関数を定義する~」をクリック!

(無い場合はそのまま下へ)

 

 

続きを読む ~数学的に逆三角関数を定義する~


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体積を求める-その4 [微積分]

問題の解答

 

補足の②での解き方を示します。

2.JPG

S(x) は長方形なので面積は(底辺)×(高さ)ですね。

底辺、高さともにx の関数なので前の解答のように

底辺をb(x)、高さをh(x) と置くことにします。

0501-4.JPG

 

 0501-2.JPG

 図1 底面

 

 図から三平方の定理より

0501-5.JPG

 0501-1.JPG

図2

図より

0501-6.JPG

よって面積は

0501-7.JPG

よって体積Vは

0501-3.JPG

0501-8.JPG

ここで

0501-9.JPG

と置換すると

0501-10.JPG

ゆえに

0501-11.JPG

積分範囲は

x:0→rより

t:-r^2→0

0501-12.JPG

 

前と同じ結果が得られました。

 


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体積を求める-その3 [微積分]

「体積を求める」の解答編です。

 

(1)

これは簡単。円柱の体積の半分ですから

0427-7.JPG

 ですね。

 

(2)

前の補足で示した①に沿った解答を書きます。

1.JPG
図1
まずはじめに三角形の面積つまりS(x)を求めます。
図形は三角形なので(底辺)×(高さ)÷(2)ですね。
図からわかるとおりxが-rからrに変わるまで底辺、高さとも
変化します。ですから底辺、高さをxの関数とみてそれぞれ
b(x)、h(x)
とします。ゆえに面積S(x)は
0427-2.JPG
ですね。つぎに具体的にb(x)、h(x)をxで表してみます。
まずは底辺b(x)から
0427.JPG
図1を真上から見ます。
そうすることで求めるb(x)がわかります。
三平方の定理より
 0427-3.JPG
となります。あとは高さh(x)です。
0427-1.JPG 
図1を横から見ます。斜めの線は水面です。
さて高さを求めるわけですが、xが-rからrまで動いても
「傾きh/rは変わらない」ということに注目します。
底辺b(x)がわかっているので
0427-4.JPG
となることがわかると思います。
 ここまででb(x)、h(x)が求まったのでS(x)を求めます。
0427-5.JPG
あとは積分。あと少しです。
0427-8.JPG
図 r=1、h=1のとき 
0427-6.JPG
これで体積が求まりました。
お疲れ様でした。[わーい(嬉しい顔)]
②、③での解答も順次載せる予定です。

タグ:体積 積分 微分
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体積を求める-その2 [微積分]

前の問題の補足説明

 

3通りの切り方を示します。

1.JPG 

 

灰色の図形が切った断面。

断面積をS(x)とすると体積Vは

 1.JPG

折り紙を何百枚も重ねれば直方体になるように(?)

うすーいS(x)を-rからrまで集めて足し合わせれば

求めるVになる、というイメージです。

 

以下同様に

2.JPG

 

求める体積Vは

2.JPG

 

3.JPG

 求める体積Vは

3.JPG

 

 の3通り。

 

計算量(≒難易度)は ①<②<③

 

試験のときは早く解く必要があるので断面積の「形」をみて

①三角形

②長方形

③?

なので①、②が解きやすそうだと判断するのがよさそうです。 

 

 

③は大変ですが「逆関数」の知識があれば高校数学の発想を自然に発展させればできるかな。

 

僕は最初③しか思いつかなかったので計算が大変でした[あせあせ(飛び散る汗)]

 

数学記事一覧

 


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