逆三角関数の微分 [微積分]
図 y=arcsin x
元の関数y=sinxの微分は知っている。
ですから公式、逆関数の微分
を使います。(証明は教科書等で確認しよう)
だから、
ここでcos yについてわかりやすいよう図形的にみてみましょう。
つまりy=arcsin xにおいてcos yを求めます。
図形はこの通りですね。
yの値域からy≧0に注意して。(グラフを見れば傾きが常に正なのでここからも明らか)
三平方の定理から(もしくは図を使わずにsin^2 θ + cos^2 θ =1から求めてもよい)
ゆえに
以上から、
cos^-1(x)も同様に
これより、
なので
定数(constant)をとります。x=0を代入してもとめると、重要性質
が得られます。次はタンジェント。
y=tan^-1(x) とすると、その微分は、
微分はこれですべて終了。
今度は逆正弦関数と逆正接関数の関係
式で求めてもいいですが上の図から
逆三角関数 [微積分]
高校ではいろいろな関数を学びました。
指数関数、分数関数などなど。
そして数Ⅲでは逆関数を学び、対数関数が指数関数の逆関数であることや
定義域や値域の問題にも触れました。
しかし三角関数の逆関数はどうでしょう?
そうです!多項式の関数や指数関数の逆関数は学んだのに
三角関数の逆関数だけ教科書には載っていません。
今まで数学の入試問題をたくさん解いてきましたが
逆三角関数で解いたら楽になのになぁ、と
思う問題が少なからずありました。
積分計算が簡単になったり積分できる関数が
飛躍的に増えるのになんで学校で習わないんだ?
とか今では思います。
そんなに難しいことではないです。
僕が自力で逆三角関数を考え微分や積分ができたぐらいです。
有理関数の積分が統一的に理解できます。
このように逆三角関数を学ぶメリットは大です。
さて、逆三角関数の重要性がわかってもらえたところ(?)で
高校数学の知識から三角関数の逆関数に
ついて考えていきたいと思います。
三角関数の逆関数を「逆三角関数」といいます。
あらわし方は
と書きます
三角関数の意味について復習してみます。
図形的な三角関数の定義では
三角関数は角度が与えられたら直角三角形の
二辺の比の値が確定します。
つまり
角度→辺の比
それでは逆関数の場合はどうでしょう。
逆関数の定義からわかるように「逆」なのですから
辺の比→角度
になります。
これが逆三角関数のイメージです。
ではきちんと数学的に逆三角関数を定義していきますよー。
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体積を求める-その4 [微積分]
体積を求める-その3 [微積分]
「体積を求める」の解答編です。
(1)
これは簡単。円柱の体積の半分ですから
ですね。
(2)
前の補足で示した①に沿った解答を書きます。
体積を求める-その2 [微積分]
前の問題の補足説明
3通りの切り方を示します。
①
灰色の図形が切った断面。
断面積をS(x)とすると体積Vは
折り紙を何百枚も重ねれば直方体になるように(?)
うすーいS(x)を-rからrまで集めて足し合わせれば
求めるVになる、というイメージです。
以下同様に
②
求める体積Vは
③
求める体積Vは
の3通り。
計算量(≒難易度)は ①<②<③
試験のときは早く解く必要があるので断面積の「形」をみて
①三角形
②長方形
③?
なので①、②が解きやすそうだと判断するのがよさそうです。
③は大変ですが「逆関数」の知識があれば高校数学の発想を自然に発展させればできるかな。
僕は最初③しか思いつかなかったので計算が大変でした