SSブログ

ヘルマン・ヘッセ 「デミアン」の音楽 [読書の記録]

ヘッセの名作「デミアン」に登場するディートリヒ・ブクステフーデ(Dieterich Buxtehude、 1637年頃-1707年、本文中ではブックステフウデ)のパッサカリア。

 


心が重たくなると、ぼくはいつもピストリウスに、どうか古いブックステフウデのパッサカリアをひいてくれるように、とたのんだ。そんなときぼくは、日暮れの暗い教会の中にすわったまま、このふしぎな、誠実な、自分自身の中へ沈潜したような、自分自身に聞き入っているような音楽に、うっとりとなっていた。この音楽は、聞くたびごとに、ぼくをよろこばせてくれるし、たましいの声を是認する気構えを、いっそう持たせてくれるのだった。(p.188)


 

 

 

 

 

 

 

 

パッサカリアに特徴的な何回も反復されるバスが印象的。

こういう曲を聴くときはいつも音の構造美というのを感じる。

 

いつか教会で生の演奏を聴いてみたいなぁ。

 

 

デミアン (岩波文庫)

デミアン (岩波文庫)

  • 作者: ヘルマン ヘッセ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1959/01
  • メディア: 文庫


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

5月31日6月1日 抵抗率 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。